商社ってなんとなくわかるけど、実際どんなことをしてるの?
商社の役割や仕事内容を知りたいな。
商社マンってハードルが高そうだけど必要な素質ってあるの?
そんな疑問にお答えします。
✔ 本記事の内容
- まずは知っておこう【商社の役割】
- ここテストに出ますよ【商社マンの仕事内容】
- 商社マンに向いているか分かる【たった1つの特徴】
この記事を書いている僕は商社に勤めて8年目で月に4〜5億ほど売り上げている現役商社マンです。
そんな僕が商社の役割や仕事内容について分かりやすく解説しつつ、あなたが商社マンに向いているか分かる【たった1つの特徴】もお答えしていきます。
本記事を読めば、もやっとしていた商社という職種について理解できるので、就職活動を圧倒的に有利に進めることができます。商社に興味がある方は必見です。
まずは知っておこう【商社の役割】

代わりに売る・代わりに買う
例えば「絶対緩まないネジ」をあなたが作ったとしましょう。でもその素晴らしい製品をどうやって国内外で売りますか?
流通経路もわからない、ノウハウもない、人脈もない。海外の場合輸出入ライセンスや法律、条例などもわからないことでしょう。
そこで商社の登場です。長年培ってきたノウハウや海外展開していることから現地の生きた情報得たもとに市場リサーチをし販売拡大を担ってくれます。
買う方も同じです。こんな製品を作りたいから、部品を高品質で安いものを調達して欲しい。という要望に対して、商社が世界中の情報網からそれにミートする商品を提案します。
なので、商社のメインの役割は「売りたい人と、買いたい人をつなげる役割」を担っていると覚えておきましょう。
売り買いの手間やリスクを肩代わり
【売り買いの手間】
海外貿易を例に見てみましょう。
商品によっては条約や法令により経済産業省や環境省などに届け出をしなくてはならなかったりします。また、輸出入をするにも貿易ライセンスを取得する必要があります。そんなことは急にはできません。なのでそれらのライセンスやノウハウのある商社が全ての手配を肩代わりして物流経路を構築して、お届けしますよっていうサービスをしています。
【売り買いのリスク】
商品の品質っていう面では買うリスクもありますが、一般的には取引上「売りのリスク」の方が大きいです。なぜなら、BtoBの取引では品代金は後払いになることがほとんどです。商品だけ先に渡して支払いの期日になっても入金されないという商売上のリスクは常に存在しています。なので商社が間に入り商社に販売することで入金のリスクを無くすことができるわけです。
ビジネスの構築
商品を仕入れから売りまでの物流経路や、販売拡販のための付加価値を付けることまであらゆるビジネスの構築をする役目もあります。
例えば
- インドネシアから原材料となる資源を中国の工場へ搬入し加工
- タイから部品を調達して中国の向上で組み立てに使用
- 8割程度まで中国工場で組み立てて日本の工場へ輸送し最終仕上げ
- 日本国内のメーカーに完成品を販売
- 完成した製品をアメリカの企業へ販売
こういった川上から川下への商流の中(もしくは一部)にはほとんどに商社が介入しており、そのビジネスの構築に携わっています。
ここテストに出ますよ【商社マンの仕事内容】

ここまでで商社の役割は理解できたと思います。次にもう少し理解を深めてもらうために「商社マンの仕事内容」についてポイントを2つ解説します。
商社はビジネスのプロ集団
商社は売りたい人と、買いたい人をつなげる役割と説明してきましたが、モノを作っているメーカーも営業マンは当然抱えています。ではなぜお金を払ってまで商社に依頼するのでしょうか?
それは、商社マンが【ビジネスのプロ集団】だからです。
メーカーの営業でも優秀な方はたくさんいますが、自社の製品を買ってくれそうな会社へ売り込むことに特化した上手な営業です。
それに対して商社では幅広いジャンルの企業と取引があるので、得意とする「ビジネスの構築」を活かしあらゆる業界と結び付けられないかを模索します。そのれにより、商品を新しい市場での売出し方などを提案します。
アンテナ”ビンビン”に情報収集
これまでの説明で分かる通り、商社のメリットというのは幅広いジャンルの取引先があるだけではなく、それらに付随する「情報」をもっていることです。
こういった情報はコツコツと築き上げるしか方法はありません。なので、小さな工場や運送会社、海外の大企業までこまめに面談して情報収集に努めています。
商社が多忙と言われる所以はここにあるんじゃないかと思います。要は色んなお客さんとたくさん話してモノ知りになることが大切なんです。
それを積み重ねて集約したものが後々の人脈になるわけです。
商社マンに向いているか分かる【たった1つの特徴】

この記事を読んでいる方にとっては、ここが1番気になるポイントではないでしょうか。あなたは商社マンに向いている素質って何だと思いますか?
体力・コミュニケーション力・語学力・etc・・・
違います。そんなもの後からどうとでもなります。もう一歩深いところにあるものです。
答えは、【貪欲】であること。
貪欲さというのは商社に向いている性質の根幹にあり、表面にある感情に直結します。
- 貪欲さのない人間 ある一定の水準で満足してしまう。
- 貪欲さのある人間 現状に満足せず限界を決めない。突き進む力になる。
簡単に説明するとこんな感じです。
この【貪欲】さがあれば立派な商社マンになる素質はあるといえます。
まとめ
就職活動を有利に進めるために、商社の役割・仕事内容・必要な素質について解説してきましたが如何でしたでしょうか?
就職活動をしていると商社マンって体力勝負だし、コミュニケーション能力も高くないと・・・って色々聞くと思います。
それも間違ってはいないんですが、実際商社で働いていると色んなタイプがいます。商社マンのイメージ通りの体育会系で頭も切れる人もいれば、口数の少ない理系タイプもいます。
商社だって同じ様な人間ばっかりいらないですから、色んな人が必要なんです。なのでイメージが先行してしまわないようにしましょう。
では、今回は以上です。
商社に興味がある方はこの記事を参考に是非チャレンジしてみてください。