靴磨きってどれくらいの頻度でするべき?
タイミングによってどんな手入れをすればいいのかな?
わかりやすい頻度の目安や方法を教えてほしいな。
そんなお悩みにお答えします。
ズバリ、毎日手入れする必要があります。
「え〜。いきなり厳しめだな。」
と感じたかもしれませんが、毎日のお手入れは後ほど紹介する10秒で終わるような簡単なものなので安心して下さい。
この記事を読むことで以下の内容が理解できます。
・はじめに知っておきたい靴磨きの効果・必要性
・【買ったとき】革靴を購入したら履く前にしておくべき手入れ
・【毎日】の手入れはササッと10秒で完了
・【1ヶ月】履いたらリムーバー&乳化製クリームで手入れ
・【6ヶ月】履いたらコバやソールをチェック
・【1年間】履いたらメンテナンスの時期
・知っておきたい3つのポイント!
どのタイミングや頻度で靴磨きをしておくべきか知っておくだけで革靴をきれいな状態で、長持ちさせることが可能です。
それぞれのタイミングでどんなお手入れが必要なのか、補足をしながらわかりやすく紹介していますので、気になるところだけ読み飛ばしてもらってもOKです。
靴磨き初心者の方ははぜひブックマークして参考にしてみてください!
はじめに知っておきたい靴磨きの効果・必要性
「靴磨き」といえば、革靴をキレイに磨いてピカピカに美しくする。
そんなイメージがあると思いますが、それは靴磨きの効果の1つに過ぎません。
しっかりと汚れを落とし、クリームで栄養を入れ、こまめに手入れをすることで革に潤いと柔軟性を与えます。
それにより革を乾燥によるひび割れを防ぎ、美しさを保ちます。
その結果、革靴を長持ちさせることに繋がります。
人の肌と同じように、しっかりスキンケアしておくことが大切だと言えます。
【買ったとき】革靴を購入したら履く前にしておくべき手入れ
まず一番初めに靴磨きをするタイミングは革靴を買ったときです。
「買ったばかりの新品なのにお手入れが必要なの?」と思われるかもしれません。
ですが、革靴は製造されてから、運搬され、店頭に並び、あなたが購入するまでの期間に乾燥してしまっています。
乾燥した革靴は、「ひび割れ」や「しみ」の原因になる可能性があります。
ひび割れ
「ひび割れ」は、乾燥した革靴を使用した際に歩いたときにできるシワの部分に起こることが多いです。
そのまま放っておくとどんどん広がっていき革の地肌が見えて残念な状態になってしまします。
しみ
「しみ」も同じく乾燥した革に起こりやすいです。
乾燥した革は、水分を吸収しやすい状態になっているので、泥水や飲み物がかかってしまうことで、その箇所が水分を吸ってしみができてしまいます。
購入した時点で、しっかりと革靴をお手入れしておくことで長く履くことに繋がります。
買ったときにしておきたい靴磨きの手順について紹介している参考記事はこちらです。
まず靴を買ったらぜひこの記事を参考にお手入れしてみて下さい。
僕のおすすめは、靴を買ったときと、1年毎にデリケートクリームも使用することです。賛否両論ありますがしっかりと水分を与えることで深い色味と、柔らかいは着心地が感じられます。
【毎日】の手入れはササッと10秒で完了
1日履いた革靴は帰ってきたときに、馬毛ブラシでササッとブラッシングするだけでOKです。
使用した靴にはチリやゴミが付着しているので、それらを取り除きます。
これがとても大切です。
毎日のブラッシングには2つの効果があります。
1つめは、靴のゴミを取り除くことで美しく保つことができること。
「おしゃれは足元から」というくらいで、足元がキレイか汚いかで与える印象は大きく変わります。
キレイにしていて損はないでしょう。
2つめは、革靴を乾燥から防ぎます。
靴に付着したチリやゴミは革靴の健康な水分や油分を吸い取ってしまいます。
そのためそのまま放置しておくとどんどん乾燥が進んでいってしまうので、帰宅したらササッとブラッシングしておくことがとても重要です。
【1ヶ月】履いたらリムーバー&乳化製クリームで手入れ
おおよそ1ヶ月経つと6〜7回くらいは履いているかと思います。
これくらいの頻度でリムーバー、乳化製クリームで潤いを与えましょう。
リムーバーは靴磨きの中で1番重要と言われている汚れを落とす工程です。
しっかりと汚れを落とすことで革をフラットの状態にします。
それから乳化製クリームで水分と油分を入れていきます。
革は乾燥してくると色があせて艶が失われてきます。
特に歩きジワができている箇所は入念にケアすることで、シワが目立たなくなりひび割れの防止にもなるのでしっかりと塗り込みましょう。
乳化製クリームを塗り込んでネルシャツなどで磨き上げていくと、色に深みが出て艶が増していくことが実感できます。
靴磨きをはじめて見ると、毎月のお手入れが楽しみになって来ることだと思います。
月に1度のお手入れはこちらを参考にどうぞ。
【6ヶ月】履いたらコバやソールをチェック
そろそろコバやソールをチェック!
アッパー部分と違ってコバやソールは路面などで、接触が多いので傷みやすい箇所だと言えます。
半年ごとに手入れしておくことでグッと引き締まった印象に仕上がり、愛着もより一層深まります。
コバのお手入れ
コバは車で例えるとバンパーの役割で、先にコバ部分が障害物にぶつかることで、アッパーが直接ぶつかることから守ってくれます。
その分、削れたりするので毛羽立ってきたり、ハゲて革の地肌が見えてくることがあります。
そんなときには、必要に応じて毛羽立ちを抑えて、コバインキで補修することで足元がより引き締まった印象に仕上がります。
ソールのお手入れ
革のソールの場合お手入れが必須です。
ざっくり3万円を超えるような靴になってくると革底のものが多くなってきます。
もちろん、革なので水に弱く路面で擦れることで削れてしまいます。
どうしても削れてパサパサになってくるので、水分と油分の栄養をしっかりと入れて、毛羽立ちを抑えてあげることが大切です。
また、油分が入ることで多少の水分くらいは弾く効果もあるので、水がしみてくることを防いでくれます。
ラバーソールの場合はお手入れは基本的に不要です。不要ではありますが、半年に1度くらいは濡らしたタオルやウエットティッシュなどでキレイに拭いておきましょう。普段は見ることのない靴底のメンテナンスにもなります。
【1年間】履いたらメンテナンスの時期
1年履けば足にも馴染んで味も出てきている頃ですね。
この時期になると、そろそろプロにメンテナンスを依頼することをおすすめします。
しかし、姿勢や歩き方など、個人差はありますが経年変化とともにダメージが蓄積されているのも事実。
かかとのすり減り・つま先の削れ具合、革の状態、カビの繁殖具合・ほつれや破れがないか。
素人では、さすがにそこまではメンテナンスや交換、補修などをやりきることは難しいです。
全て自分でメンテナンスしたい気持ちはわかりますが、大切な靴だからこそ1年に1度はプロに見てもらうことが長く付き合っていくコツです。
むしろ、たまにはプロのテクニックを見学しに行くのもいい刺激になります。
知っておきたい3つのポイント!
合皮のお手入れ方法
”【1ヶ月】履いたらリムーバー&乳化製クリームで手入れ”と同じ手入れ方法でOK!
汚れ落としは合皮でも必須です。
「乳化製クリームが合皮に効果があるのか?」という点については、水分や油分の潤いを与える効果はなんとも言えません・・・。
ですが、ツヤ感としては効果があるので、全体的に引き締まります。
もしくは汚れ落としの後に、靴磨き用のスポンジでツヤを出すのが簡単でコスパが良いかもしれませんね。
履いていない靴のお手入れ時期は?
革靴は履いていなくても乾燥が進みます。
保管環境にもよりますが、目安としては1〜2ヶ月履いていなければ靴磨きをしておくべきです。
もちろん、それぞれの環境によりますので靴の状態をみて判断するのがベストですが、その判断が難しい場合は手入れしておくことをおすすめします。
「リムーバー」「乳化製クリーム」「ワックス」の頻度は?
リムーバーは1ヶ月(毎回)の手入れで使用します。
靴磨きをする場合、ブラッシングの後に必ず汚れ落としの工程がありますので、その際に必ず使用しましょう。
しっかりと汚れを落としておかないと、汚れの上にクリームを塗っていくことになるので汚れにフタをしてしまいますので注意しましょう。
乳化製クリームも1ヶ月(毎回)の手入れで使用します。
乳化製クリームは革靴に水分と油分の栄養を与える役割があるので、毎月の手入れで必ず使用します。
指かペネトレイトブラシで塗り込み、豚毛ブラシでしっかりとブラッシングした後はネル生地などで拭き取り(磨き)しましょう。
ワックスはお好みで!(僕の場合は3ヶ月に一度)
ワックスは鏡面磨きに使用します。鏡面磨きは靴を美しくすることだけではなく、つま先やかかと部分に行うことで革靴を保護するプロテクトの効果があります。
鏡面磨きはビジネスやお祝い事には向きますが、お通夜や葬儀などには不向きと言われています。
TPOに合わせて使い分けましょう。
まとめ
今回は、靴磨きの頻度について紹介してきました。
最後におさらいしておきます。
・購入時
・1ヶ月履いたら
・半年履いたら
・1年履いたら
では、今回は以上です!
靴磨きをはじめるとどんどん愛着が出てくると思います。
まずは10秒で出来る、毎日のブラッシングから初めてみましょう。